将棋棋士八段の中田宏樹さん(58)が2月7日病気のため死去したという報道がありました。
昨年10月以降の公式戦はすべて体調不良の申し出による病気療養で休場中でしたが、亡くなった原因はいったい何だったのでしょうか?
世間の声や中田宏樹八段が逝去後に九段が追贈された理由について調査したいと思います。
中田宏樹八段の死因は病気?プロフィールも紹介
中田宏樹八段は2022年10月頃から体調不良という理由で公式戦をすべて休場されています。
そして2月7日に亡くなられたんですが、どんな病気だったのでしょうか?
中田宏樹八段のプルフィール
中田宏樹八段のプロフィールを紹介します。
- 生年月日:1964年10月20日
- 出身地:東京都武蔵野市
- 所属:日本将棋連盟
- プロ入り年月日:1985年11月28日(21歳)
- 棋士番号:173
- 段位:八段
- 通算成績:770勝598敗(.563)
また中田宏樹八段が現役時代に獲得した賞歴は
- 1986年度:勝率第一位賞
- 1990年度:連勝賞
- 1991年度:連勝賞・新人賞
- 2008年度:将棋栄誉賞(通算600勝達成)
1986年21歳の秋にプロデビューすると、その年に54戦40勝(勝率0.7407)という記録を打ち立て、あの羽生善治さんと並んで全棋士中1位タイの勝率をあげています。
その後も1999年の勝率0.4750になるまで、13年連続で勝率5割以上を上げ続けていました。
将棋界では羽生善治九段や最近では藤井聡太王将などが有名ですが、将棋の実力はお2人にも劣らない程の腕前で、クールな外観で悪魔的な強さから「デビル田中」の愛称で親しまれていました。
中田宏樹八段の死因は?
そんな中田宏樹八段の死因ですが、調べてみましたがどこにも情報は公開されていませんでした。
しかし2022年6月の竜王戦4組残留決定戦の時にはすでに体調が良くなかったようです。
昨年6月の竜王戦4組残留決定戦、北島忠雄七段との将棋では、入室時に異変を見せていた。顔が土気色で思わしくなく、歩幅が極端に狭い。苦しそうな様子で上座に入り、指を振るわせながら駒を並べていた。何らかの病気を抱えていることは明白だった。
引用元:読売新聞オンライン
その後2022年10月頃から体調不良よる病気療養を理由に公式戦はすべて休場されています。
病気療養中は入院していたようですが
2023年に入ると、病院での治療をやめ、自宅に帰っていたという。
引用元:読売新聞オンライン
病院での治療を始めてからわずか2カ月余りで治療をやめていることから、病気が判明した時にはもう手遅れだった可能性があるのではないでしょうか。
また療養し始めてから数カ月で亡くなられたことから、癌やコロナワクチンの副作用を噂する方もいるようです。
ただこれらは何も確証のない噂なので、信憑性に欠けるものだと考えます。
また今年の2月1日には中田宏樹八段が所属する日本将棋連盟から休場のお知らせが発表されています。
このたび、中田宏樹八段(58歳)が病気療養のため、2023年2月1日~3月31日まで休場することになりました。
引用元:公益財団法人 日本将棋連盟
何卒ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
この時は3月末までに回復できると考えての発表だったように思うのですが、体調が急変してしまったのかもしれません。
本当に残念です。
世間の声
世間の声を見てみると
このように中田宏樹八段の突然の訃報に悲しみの声が沢山あげられています。
それだけ棋士として素晴らしい成績や印象を残された方だったんですね。
中田宏樹八段に九段追贈の理由
日本将棋連盟は2月10日(金)付けで中田宏樹八段に九段を追贈したことを発表しています。
棋士九段に昇段するためには
- 竜王位2期獲得
- 名人位1期獲得
- タイトル3期獲得かつ八段に昇段している事
- 八段昇段後公式戦250勝
という規定があります。
しかし中田宏樹八段はどの規定も満たしていませんでしたが、今回九段に昇格された理由はなぜなのでしょうか?
特別昇段の制度
今回中田宏樹八段が九段に昇段したのには、特別昇段の制度が関係しているです。
「類まれなる成績」を収めた場合には理事会で昇段を決めることもあるようです。昇段規定は2005年や2009年に追加されてきたように、時代の変化に合わせて少しずつ形を変えてきています。
引用元:日本将棋連盟
とあり、棋士昇段規定の注釈にも
※引退棋士・フリークラス棋士については、年数などを加味して昇段することがある。
引用:日本将棋連盟
※抜群の成績を挙げた場合は、理事会にて審議の上、昇段を決定することがある。
とあることから、中田宏樹八段のこれまでの成績や年数・将棋界への貢献が認められて今回の九段追贈が決定されたのではないでしょうか?
確かに最近は体調不良で思うような成績はあげられていませんが、これまでの将棋界への貢献は九段追贈に値するものだと思います。
ご冥福をお祈りします。
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