2月10日の朝に滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館でビワコオオナマズの水槽が破損しているという報道がありました。
今回のビワコオオナマズは大変貴重な固有種の様ですが、ビワコオオナマズとはどんなナマズなのか気になりますよね?
そこでここではビワコオオナマズの特徴や飼育方法・最大の大きさ・販売価格などを調査しました。
ビワコオオナマズの特徴・最大の大きさは?
ビワコオオナマズとはどういったナマズなのでしょうか?
ビワコオオナマズの特徴
ビワコオオナマズの特徴は
- ナマズ科に所属する淡水魚の一種
- 琵琶湖・淀川水系のみに生息している
- 日本固有種
- 日本のナマズ科魚類4種の中で最も大きい
- 平たい頭部と幅の広い大きな口、小さな背びれと長いしりびれを持つ
- 尾びれは二股に分かれ、上葉が下葉よりも長い
- 夜行性
- 寿命は20年以上
などの特徴があります。
琵琶湖に生息していることからこの名前になったんですね。
ちなみに名前に関して言うと、ナマズの「ナマ」には滑らかなという意味があり「ズ」は魚名語尾になるんです。
またビワコオオナマズは琵琶湖周辺で食べることもできるんですがやや泥臭さがあるので、料理にする際には山椒・コショウ・ショウガなどの香辛料を使うことが多いんです。
なので食用としてはあまり価値の高いものではないと言えます。興味のある方は食べてみてください。
ビワコオオナマズの最大の大きさ
ビワコオオナマズは日本のナマズ類の中で最も大きく成長する種類で、日本で確認されている最大の大きさは
体長:最大118㎝
体重:最大17.2㎏
となっていて、一般的にメスの方が大きく100㎝を超える大型個体はほとんどがメスになります。
日本に生息するナマズはビワコオオナマズの他に、ナマズ・イワトコナマズ・タニガワナマズの4種類がいるんですが、それぞれの最大の大きさを見てみると
- ナマズ:最大70㎝程度
- イワトコナマズ:最大60㎝程度
- タニガワナマズ:最大60㎝程度
という大きさになることから、ビワコオオナマズは他のナマズ類に比べ倍近い大きさに成長します。
これは在来する淡水魚の中でも最大級の大きさなんです。
いかにビワコオオナマズが大きいかという事がわかりますよね?
また琵琶湖にはイワトコナマズも生息しているんですが、ビワコオオナマズほど大きくありませんよね?
その理由はイワトコナマズの主食は昆虫や甲殻類なのに対し、ビワコオオナマズはコイやフナ、ブルーギルやアユなどの魚を主食にしているからなんです。
食べる量が違えば成長度合いも違うのは当然です。
琵琶湖は日本最大の湖ですから、主食となる魚は豊富なのでビワコオオナマズにとってはとてもいい環境と言えるのではないでしょうか?
ビワコオオナマズの飼育方法は?
ビワコオオナマズは日本で飼育することができるんです。
飼育方法はどのようにすればいいのでしょうか?紹介していきます。
ビワコオオナマズの水替え
ビワコオオナマズに限らず、ナマズはウロコがないため水質の変化に弱い魚です。
ですので一度に大量の水替えを行ってしまうとショック死してしまうことがあるため、大量の水替えはNGです。
ただ大食漢で水は汚れやすいので、こまめに少量の水を交換してあげるようにしてくださいね。
ビワコオオナマズの適した水温・水質
ビワコオオナマズを飼うのに適した水温・水質は
- 水温:15~26度
- 水質:弱酸性
になります。
ただしビワコオオナマズの稚魚は浅瀬の温かい所に生息しているので、水温は25度前後に設定して、体長が40㎝を超えたあたりから22度前後まで下げるようにしてください。
ビワコオオナマズの餌
先程も説明したように野生のビワコオオナマズはコイやフナ、ブルーギルやアユなどの魚を主食にしていて、日本の生態系を脅かすことで問題になっている外来種のブラックバスを捕食できる数少ない日本淡水魚なんです。
なのでメダカやエビといった生餌や、肉食魚専用の餌でも飼育することができます。
また夜行性なので昼間餌をあげても食べない時には、周りを暗くしてから餌をあげると食べてくれるので試してみてください。
ビワコオオナマズの水槽の大きさ
ビワコオオナマズを大きく育てるためには、水槽の大きさを体の大きさに合わせて変えていく事が重要です。
小さすぎても大きすぎてもストレスが溜まってしまうため、ビワコオオナマズの成長の度合いを観察して水槽の大きさを変えていきましょう。
ちなみに水槽に付けてあるエアレーションの量を増やして水温を少し高く設定することで、新陳代謝が活性化しビワコオオナマズが大きく成長する要因になるのでやってみてください。
また餌の項目でも紹介したように、ビワコオオナマズはなんでも食べてしまうので、間違っても同じ水槽で違う魚を一緒に飼うのは避けてくださいね。
ビワコオオナマズの飼育時の注意点
ビワコオオナマズを購入して飼育する際、そのほとんどが稚魚からの飼育になると思います。
そこで稚魚から飼育していく際の注意点を紹介します。
餌はしっかりバランスよく与える
稚魚の段階で餌を少なくしてしまうと成長不足で背中が曲がってしまうんです!
こうなってしまっては治すのは不可能になります。
ですのでそうならないためにも、餌は生餌や人工餌をバランスよくしっかり与えてあげましょう。
病気にならないように注意する
体力がない稚魚や幼魚の時期は病気にかかりやすくなってしまいます。
特に冬場などの影響で水温が低下することによって、白点病や水かび病にかかることがあるため、冬場は金魚用のヒーターを使って水温を上げるのが良いと思います。
それでも白点病になってしまった場合は
- 水温をあげる
- 塩分濃度が0.5%になるように塩を入れる
- 毎日4分の1程度の水替えをする
- 食べ残さない程度に多めに餌を与える
という対応をしてみてください。
それよりも症状がひどい白点病・水カビ病になってしまった場合は
- 水を2分の1程度替え、魚病薬を入れる
- 塩分濃度が0.5%になるように塩を入れる
という対応がおススメです。
ただ自分で対処するのが不安という方は近くの熱帯魚店やペットショップに助けを求めるのが良いと思います。
ビワコオオナマズの販売価格相場は?
ビワコオオナマズを購入する際の価格相場を見ていきます。
ビワコオオナマズの販売価格
熱帯魚ショップやネットなどでの購入が可能で、稚魚や幼魚がだいたい6000円~10000円くらいで販売されています。
ただ琵琶湖にしか生息していない生き物なので熱帯魚ショップで購入しようとしてもなかなか手に入れるのは難しいと思います。
ですので直接現地の熱帯魚ショップに行くか、ネットで購入するのが無難かと思います。
まとめ
いかがでしたか?この記事では
- ビワコオオナマズの特徴・最大の大きさは?
- ビワコオオナマズの飼育方法は?
- ビワコオオナマズの販売価格相場は?
について調査しました!
最後までお読みいただきありがとうございます!
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